食洗機が欲しいけど置き場所がない……
そう思ってあきらめていませんか?
私も以前はそうでした。
私にとって食器洗いは嫌いな家事ナンバー1。毎日朝昼晩、洗っても洗ってもきりのない食器洗いに嫌気がさしていました。
でも「食器なんて手でも洗えるし、このまま我慢して続ければいい」と頑張っていましたが、コロナ渦でどこにも行けない大型連休中ついに疲れ果て、食洗機を導入。
すると食洗機のある生活は思っていた以上に快適で、山盛りの洗い物を見るだけでうんざりすることもなくなり、「どうしてもっと早く買わなかったんだろう」と後悔しました。
私が購入した「プチ食洗」とも呼ばれるPanasonic「NP-TCR4」は、コンパクトなため1LDKの狭いキッチンにも置くことができました。
この記事では、実際に私が1年以上使い続けて感じたメリットやデメリットをレビューしたいと思います。
購入するときに知りたかった、
- 本当にうちにも置ける?
- 取り付けは自分でできる?
- 洗剤はどんなのを使えばいいの?
などの疑問にも答えていきたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
パナソニック「NP-TCR4」のスペック
まずは簡単に基本情報を紹介します。
サイズ | 幅470 x 高さ460 x 奥行き300 mm |
質量 | 12 kg |
ドア開閉方法 | 前開き式 |
給水方法 | 分岐水栓 |
食器容量 | 3人分 |
食器点数 | 18 点 |
庫内容積 | 24 L |
標準総使用水量 | 9 L(標準コース) |
運転コース | 標準コース スピーディコース 低温ソフトコース 乾燥のみコース |
運転時間目安 (乾燥なし) | 標準:64~69分 スピーディー:29分 低温ソフト:85~90分 |
乾燥機能 | ○ |
除菌 | ○ |
運転音 | 41 dB |
最大消費電力 | 665 W |
公式サイト | 詳細をみる |
1年以上使った感想
控えめに言って最高です。一度食洗機の便利さを知ってしまったら、もう食洗機のない生活には戻れません。
以前は休日なんて、食事を作る時間も合わせると「一日中台所にいるのでは?」と思うくらいでしたが、 食器洗いから解放されるだけで「私にはこんなに時間があったんだ」と気づきます。
平日も仕事と家事育児に追われるだけの生活から、家事が一つ減ることで生活にゆとりができました。
もう完全ワンオペの私の生活には、なくてはならない相棒です……!
使い勝手も非常によく、目立つゴミは取り除いていますが予洗いはしなくてOKです。
お手入れも簡単で、毎日やることは残菜フィルターに残ったゴミを最後にポイっと捨てることだけです。
「NP-TCR4」のメリットとデメリット
「NP-TCR4」のメリット
まずはメリットから紹介します。
下記で詳しく解説しますね。
コンパクトで置き場所に困らない
やっぱり、プチ食洗の一番の特徴であるコンパクトさは大きなメリットです。
通常、食洗器はある程度の大きさがあるため賃貸住宅の狭めのキッチンでは置くのを断念するケースもありますが、小型食洗器ならキッチンカウンターなどのちょっとしたスペースを利用して置くこともでき、設置場所に困りません。
タンク式の食洗機は貯水タンクの分大きくなってしまいますが、プチ食洗は取り付け式なのでタンクレスで、よりコンパクトな造りになっています。
洗い上がりが綺麗
食洗器は食器を高温洗浄するため油汚れなどもしっかりと落とすことができ、手洗いよりも綺麗に洗い上がります。
さらにNP-TCR4に搭載のバイオパワー除菌機能を使用すれば、99%以上の除菌効果もあります。
節約になる
食洗機を使用すると、手洗いと比べて約1/4の水で洗えるため水道代の節約になります。
電気代はほとんどが乾燥時にかかるため、乾燥を使用しなければそれほどかかりません。
洗い終了後すぐにドアを開ければ蒸気が出てきてすぐに乾くので、私は出かけるとき以外は乾燥を使っていません。
さらに、NP-TCR4はエコナビ運転で水温や室温に合わせて運転できるため、消費電力が最大約7%節約できます。
給水の必要がない
NP-TCR4は取り付け式の食洗機です。
分岐水栓不要のタンク式食洗器は一見、すぐに使い始めることができて楽なように思われますが、1回使用するたびに何リットルもの水を手動で給水する必要があり手間と時間がかかります。
水がこぼれたり飛び散ったりしてしまうと、逆に掃除の手間がかかることも……。
そのため面倒になり、結局使わなくなってしまうなんてことにもなりかねません。
その点、一度設置してしまえばあとは自動で給水してくれる取り付け式の食洗器はお手軽に使用でき、毎日利用するなら取り付け式の方が断然楽です。
時間ができる
これはこの製品に限ったことではありませんが、食洗器を導入すると食器洗いに使っていた時間を他のことに使えるようになります。
その時間で他の家事を済ませたり、子供との時間や自分の時間を作ったりすることもできます。
「NP-TCR4」のデメリット
次に私が感じたデメリットを紹介します。
コンパクトなので容量が小さい
コンパクトであることの代償として、あまり容量は大きくありません。
「3人用」と記載がある通り、3人分の食器を入れたらいっぱいになるため、4人以上の家族には向きません。
また、大きめの鍋やフライパンなども入れることはできません。
それでも洗い物がかなり減らせるのですぐに終わりますし、排水ホースの下にフライパンを置いておけば、洗剤入り高温水が流れ出てくるため、手洗いも少し楽になります。笑
でも逆に容量が小さいことで、朝食などの食器が少ない時でも心置きなく食洗機を回すことができます。
苦手な汚れもある
食洗器には得意な汚れと苦手な汚れがあります。
得意な汚れはカレーやシチュー、納豆、油汚れ全般で、キュキュッと綺麗に洗い上がります。
苦手な汚れはグラタンの焦げ付きや鍋のこびり付き、いくらなどの熱で固まりやすいたんぱく汚れです。
これらは手洗いをするか、あらかじめ汚れをふき取っておくなどの工夫が必要です。
食洗器対応のものしか洗えない
食洗器は高温洗浄するため、
などは食洗器で洗うと破損や変色することがあり洗うことができません。
私は自己責任で木製のお椀を食洗器で洗っていましたが、やっぱり何度目かで割れてしまいました(汗)
でも生活を楽にするためには、食洗器に合わせていくことも重要だと感じます。
ただしNP-TCR4に搭載の低温モードでは、耐熱温度が60度以上のプラスチック製品などを洗うことができます。
音がうるさい
ジャブジャブという洗濯機のような音が発生するため、やっぱり少しうるさいです。
口コミでも同様の意見が見受けられますが、私個人の感想としては、キッチンカウンターに設置しているためリビングでテレビを見ているとテレビの音が聞こえにくくはなりますが、普段はそれほど気になりません。
購入時の疑問点
設置場所の条件は?
設置に必要な幅は、
- 幅44.6×奥行25.9cmの水平な面
- 高さ52cm以上(上部から蒸気が排出されるため)
となっています。
注意点として、
の確保も必要です。
置きたい場所に段差がある、幅が少し足りないなどの場合には、専用のステンレス置台もあります。
DIYで作成したり、メタルラックを利用されている方も見かけましたよ~
設置は自分でできる?
取り付けはそれほど難しくなく、女性の私でも1人でできました。
- 水の元栓を閉める
- 分岐水栓とホースを正しく取り付る
- 水の元栓を開く
これで使えるようになっているはずですので、試運転をして問題なければOKです。
元栓を開くときは、念のため水栓にタオルを巻いておくと水漏れした場合も安心です!
自分で取り付けができれば外すこともできるため、引っ越しの時にも業者を呼ぶ必要がなくなります。
ですが自分でできる自信がない場合は、いさぎよく業者に依頼したほうがトラブルや失敗も少なく良いと思います。
取り付けにはご自宅の水栓に合った分岐水栓が必要なため、必ず確認しましょう。
※分岐水栓の取り付けができない場合や、専用工具が必要な場合もあります。
わが家はもともとこのような分岐孔つき水栓でしたが、この場合は分岐水栓ではなく分水孔アダプターと分水孔コックが必要です。
NP-TCM4との違いは?
プチ食洗にはシンプルタイプのNP-TCM4もありますが、NP-TCM4との一番の違いは庫内のかごの素材です。
NP-TCM4は樹脂製で食器がやや安定しにくいのに対し、NP-TCR4はワイヤーなので食器の安定性や入れやすさ、耐久性が良くなっています。
また、NP-TCM4には低温ソフトコース、バイオパワー除菌、エコナビなどの機能がありません。
しかしその分価格は少し安くなっています。
▼シンプルタイプのNP-TCM4
洗剤の選び方は?
食洗器には食洗器用洗剤が必要です。
手洗い用の洗剤は使用できないため注意してください。
洗剤の形状
洗剤の種類は粉末・液体・タブレットなどがありますが、それぞれコスパや軽量のしやすさで長所・短所があります。
形状 | コスパ | 軽量しやすさ |
---|---|---|
粉末 | ||
液体 | ||
タブレット |
小型食洗器は大型の食洗機よりも洗剤の使用量が少なくて済み経済的なため、そのメリットを活かすなら粉末や液体タイプを選んだ方が良いでしょう。
※バイオパワー除菌の効果を最大限に発揮させるためには、粉末洗剤を使用する必要があります。
「弱アルカリ性」or「中性」
弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強く、中性洗剤は金メッキやアルミ製品にも使えるという違いがあります。
しかし最近では中性洗剤でも十分に汚れは落ちますので、個人的にはどんな食器にも使用できる中性洗剤がおすすめです。
クエン酸配合ならガラスもくもらない
食洗機を使用するとガラスコップが白くくもることがありますが、クエン酸が配合されている洗剤ならクリアに洗い上がります。
おすすめは「クリスタ」
結局どれがいいの?という方には、「クリスタ」がおすすめです。
液体タイプの中性洗剤でどんな食器にも使用でき、クエン酸配合でガラス製品もくもりません。
私が使用しているのはこちらの消臭タイプです
まとめ
パナソニック「NP-TCR4」 は、やりたくない家事ナンバー1だった洗い物が楽になり、買ってよかった家電です。
ただNP-TCR4は2017年3月に発売されている製品ですが、2021年10月現在でも「プチ食洗」シリーズの後継機は出ておらず、販売中止になった場合、手に入らなくなってしまうかもしれません。
しかし据え置き型食洗機の人気売れ筋ランキングでは現在でも上位に入っていて、小型食洗器の需要はまだまだあると思いますので、廃盤にならないことを祈ります。
早く導入するほど食器洗いに取られる時間をムダにせずに済みますので、私のように「どうしてもっと早く買わなかったんだろう」と後悔する前に、お早目の導入をおすすめします。
Comment