突然ですが、私の母は3度の離婚経験があります。
つまり2度再婚しています。
1度目の再婚は私が高校生の頃、2度目は私の結婚後でした。
そんな私が当時感じていた母親の再婚に対する本音を、子供の立場で語りたいと思います。
本音1:父親はいらない
シングルマザーになるとよく言われるのが「父親がいなくて可哀想」という意見ではないでしょうか。
それを聞いて「再婚して父親を作ってあげなければ」と思う方もいるかもしれません。
しかしちょっと待ってください。
子供にとって「父親」は、多くの場合「実の父」のみです。
自分に置き換えて考えたとき、赤の他人を突然「新しい父親」として紹介されて、すぐに納得できるでしょうか?
多くの方が「できない」と答えると思います。
子供の場合もそれは同じです。
「実の父がいなくなった以上、父親はいらない」これが子供の本音です。
本音2:新しい家のルールを押し付けられるのが窮屈
母親が既に再婚している場合、新しい夫に子供を気に入ってもらうため、母親が新しい家庭でのルールを子供に強いることがあります。
例えば、継父が帰宅したら玄関へ出迎えて挨拶をすることや、夕食を一緒にとることなどです。
今までそのようなルールがなかったにも関わらず、突然そのようなルールを強いられ、それを出来ないと叱られる…となると、子供は家庭内での居心地を悪く感じてしまいます。
そのようなこともあり、実際に私は母と暮らすことをやめ、実父の家に戻ることになりました。
本音3:実家に帰りにくい
よくある「里帰り出産」をしにくいということもあります。
私の母は、私が結婚した後、3度目の結婚をしました。
そして私の出産時、母から実家に帰ることを提案されましたが、断りました。
私はその相手とは一度も一緒に暮らしたこともありませんでしたし、相手の方は初婚で子育ての経験もありませんでしたので、お互いにストレスになるであろうことが予想されたためです。
本音4:結婚式に継父を呼びたくない
これは私の妹の話ですが、妹の結婚式に継父を式に呼ぶか呼ばないかでもめたことがありました。
妹は当初、母と実父を結婚式に呼ぶ予定で準備を進めていました。
ところが母が式直前に2度目の再婚をし、「戸籍上、父になるのだから継父も呼ぶべき」と主張し始め、直前の変更は難しいと言う妹ともめてしまいました。
母は「継父を呼ばないのなら自分も式に出席しない」と逆上しましたが、私が仲裁に入りなんとか当初の予定通り式は執り行われました。
幼いころから一緒に暮らしているような継父であれば話は違うのかもしれません。
でも子供にとって父はあくまでも実父のみなのです。
本音5:苗字が変わるのが嫌
私の場合は、今まで慣れ親しんだ苗字が変わることが嫌でした。
どちらかというと地味でダサい苗字だと当時は思っていましたが、それでもやはり苗字が変わるというのは不便です。
多くの既婚女性であれば、この気持ちがわかる方も多いのではないでしょうか?
結婚の場合は好きな相手の苗字になれることを嬉しく思う方も多いでしょうが、母親の離婚や再婚で苗字が変わる子供にとってはただの不便でしかありません。
私は初対面のよくわからないおじさんと同じ苗字にはなりたくなかったので、これだけはお願いして苗字は変更しませんでした
最後に
ここまで色々とお話ししましたが、私は当時、本音を母親に言えずに辛い思いもたくさんしてきました。
子供は親のためには嘘もつきます。
親の喜びそうな答えを用意します。
だから本当は他人と一緒に暮らすことが窮屈でも、大丈夫なふりをします。
実際に私の母が、私のいないところで娘たちに「新しいパパが欲しい?」と聞いたところ、「〇〇にはパパがいるから、いらない」と答えたそうです。
そんなことは私が一番よく分かっているし、予定もないのに訊かないで!
と正直疎ましく思いましたが、でもそれを聞いて私は、子供がちゃんと本音を言える環境を作ってあげられているのだと安心しました。
以上、子供の気持ちが気になる方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
Comment
初めまして☆彡
同じくシンママでブログを書いているten5(テンコ)と申します。
両親が離婚されている子どもの立場を書かれていて、とても参考になりました。
ケースバイケースではあると思いますが、実際の所物心ついてから継父を受け入れる事はなかなか難しい事と思います。
子ども側の意見を聞けて良かったです。
応援してます。
はじめまして!
コメントありがとうございます(^^)
ten5さんもシンママブロガーさんなんですね!
たくさん記事を更新されていて尊敬します…‧˚₊( ˶ ⁰∀⁰)‧˚₊
同じくシンママの友人から、「両親が再婚したときどうだった?」と聞かれたことがありました。
ネット上では綺麗事も多いですが、友人が知りたいのはおそらく、そのような綺麗事ではなく事実だと思い、本音をそのまま伝えました。
友人と同じような方の参考になればと思い書いた記事ですので、そのように言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます(ᴗˬᴗ)⁾⁾