配偶者の不貞行為によって離婚となった場合の慰謝料の相場は、50万〜300万円と高額です。
離婚後の生活にも大きく関わってくる金額ですし、何よりも相手から受けた精神的苦痛に対する損害賠償として、慰謝料はなんとしても支払ってもらいたいですよね。
私の離婚原因の一つは元夫の浮気ですが、慰謝料を支払ってもらうことはできませんでした。
この記事では私の体験を元に、慰謝料を取ることができなかった原因と、それを防ぐための対策について解説します。
私の失敗談
冒頭でも触れましたが、私が離婚した原因の一つは元夫の浮気ですが、慰謝料はもらうことができずに泣き寝入りする結果となってしまいました。
まずは私の失敗談からお話しします。
夫の浮気が発覚するまで
私が元夫に浮気されたのは、私が臨月に入る頃でした。
当時、夫の仕事は夕方から深夜にかけての仕事で、帰りはいつも日付をまたいだ後でしたが、その日は夜中の3時を過ぎてもまだ帰宅していませんでした。
たまたまその時間に目が覚めた私は、夫が帰宅していないことに気づきSNSを開いてみると、ちょうどその時間に、何やら浮ついた発言をしていました。
そしてその数十分後、夫は帰宅し何事もなかったかのように私の隣で眠りましたが、お酒を飲んでいるのは明らかでした。
翌日、「昨日は仕事じゃなかったの?」と聞くと、「仕事が早く終わったから、職場の人と飲んでいた」と答えました。
仕事の仲間で飲んでいたにしては、SNSでの発言は異様に浮ついていたように感じて違和感を覚えました。
そしてその数日後、外出していた夫から衝撃の電話を受けました。
「病院でクラミジアだと言われた。おまえ、浮気してるんじゃないか?」
もちろん、私は浮気など一切していません。
だからその時点で、原因は100%夫自身にあることが確定していました。
ただそれを聞いたときに一番心配したのは、お腹の中にいる子供のことでした。
クラミジアは出産時に赤ちゃんにも感染します。
もし私にもうつされていたら……と気が気でなりませんでした。
電話を受けた時点で既に臨月だった私は、治療のために検査結果を待っている時間すらありません。
それなのに帰宅した夫は、「本当はクラミジアではなくただの尿道炎。もしかしたらお前が浮気したせいかと思ってカマをかけた」とはぐらかすばかりでした。
もし本当にクラミジアだったら、一刻も早く治療を始めなければ、出産に間に合わない可能性もあるため、私は夫が行った病院に電話をして確認しました。
するとはっきりと、「カルテにはクラミジアと書いてあります」と確認を取ることができました。
そして私も病院に行き、事情を話すと検査結果を待つことなくすぐに治療を始めることができ、なんとか出産までに治療を終えることができました。
浮気を認めない夫
結局、夫は浮気を認めることはありませんでした。
「この人とはやり直せない」
そう思った私は、離婚に向けて自分で証拠を集めようとしました。
そして夫のスマホをチェックすると、あの日の日付の動画が、数件みつかりました。
おそるおそる再生すると、それは私の知らない女性を映した性行為中の動画でした。
中には夫の友人と思われる男性も映っており、数名でそういうことが行われていたようでした。
ただ、肝心の夫の顔が映っているものはありませんでした。
夫が撮影しているなら、映るはずもありません。
その日、夫が仕事から帰ったあと、動画について問い詰めました。
すると「あれは俺じゃない。友達からもらった動画だ」と言い訳をしました。
ファイル名がその他の動画と一致しているため、それはあり得ません。
それに、夫のスマホで撮ったという証拠が、動画には残されていました。
付き合い始めたときに夫がおそろいで購入してプレゼントしてくれたストラップ。
それには鈴がついていました。
動画内には、その鈴の音がしっかりと録音されていました。
スマホにストラップを付ける男性すら少ない中で、鈴付きのストラップを付けている男性は、どのくらいいるでしょうか。
ただ、それでも夫はシラを切り続けました。
慰謝料請求できなかった原因
この他にも、状況証拠と呼ばれるものはいくつかありましたが、物的証拠となるものは結局、見つけることはできませんでした。
私は調停離婚しましたが、調停はあくまでも話し合いの場ですし、相手が浮気を認めない場合は確実な証拠がない限り、慰謝料を支払ってもらうことはほぼ不可能です。
仮に裁判となった場合でも、立証責任は慰謝料を請求する側にあり、やはり有力な証拠を集められなければ立証は困難となります。
このような状況になってしまうと、泣き寝入りするしかなくなってしまいます。
泣き寝入りを防ぐための対策
慰謝料を請求するためには、有力な証拠を集めることが重要です。
具体的には、
などです。
でも、素人の私たちが手に入れられる証拠には限界があります。
そもそも自白をさせるためにも、相手が言い逃れできないくらいの証拠が必要になります。
現場写真などの強力な証拠や、浮気相手の情報などを手に入れるためには、やはりプロの力を借りるのが一番です。
浮気調査の得意な探偵に依頼すれば、裁判などで有利に戦える確実な証拠を手に入れることができます。
余談ですが、私の知人男性も海外赴任中に奥さんに浮気をされましたが、探偵に依頼したことで300万円の慰謝料を支払ってもらうことに成功していました!
まとめ
このように、浮気に対する慰謝料をもらうためには浮気を立証するための証拠集めが重要です。
浮気調査の得意な探偵に依頼することで、不誠実な配偶者に争いで負けない、有力な証拠をつかむことができるかもしれません。
ちなみにですが後日談として、離婚から数年後に、この時の不貞行為について白状させることに成功しているため、元夫に不貞行為があったことは事実です。
浮気をされたのに慰謝料を1円も取れなかった……!
と悔しい思いをしないためにも、まずは一度、お気軽に相談してみてくださいね。
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